ルカによる福音書2章8節~20節
3本目のローソクに日が灯りました。来週は待望のクリスマスです。今朝は、イエスの誕生が歴史上いつ、どこで事実、起こったのかを見ましょう。
皇帝アウグストウスから全領土の住民に、登録せよとの勅令が出たのは、キリニウスがシリアの総督であった時である。従って紀元前7,6年とわかる。住民登録の目的は、徴税、兵役、労役の為で、成人男子に限られていたが、ヨセフは、身重なマリアを疑惑と中傷から守るため、140kmの道のりを同行したのでした。
ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。布とは産着などに縫ってないもので、家畜小屋にあった血の付いた布であったかもしれない。
さて、羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。当時、羊飼いたちの身分は最低であった。しかし、神は、そこに目を注がれたのです。「すると、主の天使が近づき主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。『恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。布にくるまった飼い葉桶に寝ている乳飲み子、これがあなたがたへのしるしである。」
羊飼いたちは、『さあ、ベツレヘムに行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか。』そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を捜し当てた。」
「その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。」マリアはこれらの出来事を聞きながら、ことごとく心の中に宝物のように積みあげ、繋ぎ合わせ、黙想していました。
「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ賛美しながら帰って行った。」
すでに2000年も前に、天地万物を創造された神は、すべての人の救いのために御独り子を世に誕生させ、十字架と復活を通して救いの道を完成してくださいました。 私たちも、天の軍勢が、神をあがめて讃美したように、「いと高き所には、栄光が神にあるように、地の上には、平和があるように・・」
「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」(Ⅰヨハネ4:10)