今月5日、第1主日が、聖霊降臨日(ペンテコステ)の礼拝でしたね。ヨハネ福音書14章~16章は決別説教です。今朝の箇所は主イエスさまが十字架刑で死なれる前日のお言葉です。12弟子たちは3年間、親しく主と寝食を共にしそのご人格にふれ、信仰の数々の御業を拝しながら、感謝に溢れた日々を過ごしていたのです。しかし、間もなく死の別れが待っている中、主は弟子たちの困難や試練を見抜き、弟子たちが途方にくれないように、完璧な備えをしてくださいました。
すでに16節で「父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である。」と。弁護者は(助け主・慰め主)であり聖なる霊は、常に弟子たちを弁護し、慰め、助けてくださるのです。しかもその聖霊は、すべてのことを教え、主が話したことを悉く思い起こさせてくださるのです。
27節に「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和(平安)を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」
処で今日、私達が直面している問題は真に深く、恐ろしい危機に囲まれています。2020年春からのコロナの感染で世界が大混乱に陥りこの2年半で。世界の状況は一変し、又、ロシアによるウクライナ侵攻戦争は、2022年2月24日から早4か月です。
侵略戦争による破壊と悲惨は、美しい国土や人々を踏みにじっています。貪欲な大国の野蛮さに、世界は無力をなげくばかりです。核軍縮どころか軍事力に狂っている独裁者たちの破滅への道を、止めることができないのでしょうか。この世の平和を築くことは不可能なのでしょうか。しかも自然災害が世界各地で起こっています。 しかし、主は語られます。「心を騒がせるな。おびえるな。」と。モーセもヨシュアに語りました。「主御自身があなたに先立って行き、主御自身があなたと共におられる。主はあなたを見放すことも、見捨てられることもない。恐れてはならない。おののいてはならない。」と。(申命記31:8)
28節「わたしは去って行くが、またあなたがたのところに戻って来る。」この希望の約束は、すでに、十字架の三日後に復活され、40日間、弟子たちに現れ励まし続けられ、更に10日後には聖霊降臨によって「戻って来る」との言葉は実現しました。あとは、世の終わりにおける再臨の時に、主はふたたび来て下さるのです。
世の支配者たちは、自分たちが主キリストを殺害したつもりでいますが、すべての出来事は神のご旨が成るのであることを信じ感謝しましよう。
31節「わたしが父を愛し、父がお命じなったとおりに行っていることを、世は知るべきである。さあ、立て。ここから出かけよう。」私たちも、ここから出かけましょう。