2022年11月27日「私たちの内に働く力」加山献牧師

「あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。」(フィリピの信徒への手紙2章13節)

 1990年の6月3日に早良教会の最初の礼拝が捧げられました。宣教師のシャフナー先生のほか、志を同じくする6名の兄弟姉妹が最初の礼拝者でした。神様がお一人お一人の内に働いて、志を立てさせ、ことを行わせてくださいました。その結果として、今日、私たちがここに集まることができています。このことを神様に深く感謝したいと思います。

英語のNew International Version(新国際訳)はこの箇所を次のように訳しています。

 “ for it is God who works in you to will and to act in order to fulfill his good purpose. ”

 注目したい言葉が “to fulfill his good purpose.” という言葉です。「御心のままに」という言葉が「神様の良い目的を成し遂げるために」と訳されています。神様が私たちの内に働き、志を立てさせてくださるのは、神様の良い目的を成就するためなのだ、というのです。

 それはどのような目的でしょうか?第一に、”His Purpose”、それは神様の目的です。早良教会は人間の目的で立てられたのではなく、神様の栄光のために、神様の方法によって、神様の力で立てられた教会です。

 第二に、それは”Good Purpose”、良い目的です。私たち一人一人がこの場所で神さまと出会うために、私たちが救われるために、私たちが癒されるために、私たちが支え合い、助けあい、祈りあい、私たちが共に生きていくために、そして私たちがこの場所で共に礼拝をささげていくために、ここに教会が立てられました。私たち自身もその目的の一部であるということです。このように言っても差し支えありません。「早良教会は神様がご自身の栄光のために建ててくださった教会です。しかし同時に、神様の抱いておられる良い目的の故に、早良教会は“わたしのための教会”です。」(11月27日 伝道開始32周年記念礼拝)