レビ記2章は「穀物のささげもの」についての規定があります。このささげものには大地の恵みに感謝する、神さまに対する感謝のささげもの、という意味がありました。その中でも14節以降に記録されている、麦の初穂をささげるという記事は、収穫の感謝を示しています。そして、感謝する、ということには偉大な力があります。
1)神との関係
第一に、人が神様に感謝する時、人間と神様との関係は正しい位置に置かれます。私たちは神様から、たくさんのものをいただいています。わたしたちの人生には感謝する理由が満ち溢れています。私たちの家族、友達、仕事、学校、教会、あらゆるものが神様からいただく恵みです。感謝に生きる事が人間の本分なのです。
2)人との関係
二番目に、私たちが感謝を持って生きる時、人との関係が豊かにされます。人は誰もが人間関係の中で生かされています。夫婦の関係、親子の関係、友達同士、学校の先生との関係など、挙げていけば切りがありません。職場の同僚や上司人が互いの存在を心から感謝する時、あらゆる人間関係が豊かにされます。
3)心と体の健康
三番目に、心と体の健康があげられます。しばらく前にアメリカで実施された、長寿に関するある調査結果あります。この調査は、およそ10年にわたって、1000人(65歳から85歳まで)を対象に実施されました。比較的に感謝を口にすることが多い人は、そうでない人と比較して、病気によって亡くなる確率が55%も低いという結果が出たのです(心臓病による死亡率だけを見ると、23%低いそうです)。なぜかというと、そのような人々はストレスへの対応が自然と上手にできているそうです。
「天の父さま、どんな不幸を吸っても、はく息は感謝でありますように、すべては恵みの呼吸ですから。」 河野進(牧師/詩人)
「神には二つの住まいがある。一つは天国に。もう一つは穏やかで感謝に満ちた心の中に。」 アイザック・ウォルトン(作家)
「感謝の心を持つ人になりなさい。」 コロサイ3章15節(新改訳)