「わたしについて来たい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」(マタイによる福音書16章24節)
イエス様はここで弟子たちに大切なことを教えられました。それは主の弟子としての生き方についてです。弟子として生きる道は十字架の道であり、苦難を避けては通れないと主は語られました。
a) “自分を捨てる”
ある英語の訳では“forget yourself”(自分自身のことを忘れなさい)とあります。これは「あなたのプライドを捨ててごらんなさい」、「自己中心を捨てて、神様を中心として生きてごらんなさい」という勧めです。
b) “自分の十字架を背負って”
わたしについて来たいものは自分の十字架を背負いなさいという勧めがあります。私たちには、皆それぞれ背負うべき十字架があります。一人一人に成すべき勤めがあるのです。究極的には、十字架の負うということは自分自身に死ぬことを意味していました。己に死に、主のために、他者のために生きることが弟子の生き方です。
c) “主イエスに従う”
次にイエスさまはわたしに従いなさい、と言われました。信仰には段階があると言われます。第一に“信じる”という段階、第二に“従う”という段階、そして最後に“ささげる”という段階です。
イエスさまが歩まれた十字架の道を、弟子たちも従っていきました。私たち一人一人も、それぞれに与えられた使命、それぞれの十字架を負ってイエスさまに従っていく人生に招かれています。