2023年11月19日『ゴールから始まる新しい命』加山 献 牧師

ヨハネによる福音書の11章には“ラザロの復活”と呼ばれる主イエスの最も重要な奇跡のひとつが記されています。死んでしまったラザロを甦らせる前に、主はマルタに対して以下の有名な聖書の言葉を語られました。

 イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」

 マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」 (ヨハネによる福音書11章25節~27節)

“ラザロの復活”は二つの将来を象徴しています。第一に“私たちもやがてラザロのように新しい命をいただくことができる”ということです。私たちの人生は墓で終わるではなく、そこから始まる新しい命があるのだということを聖書は告げています。

“ラザロの復活”に込められた第二のメッセージは、マルタとマリヤが愛する弟に再び会うことができたように、“やがて私たちも愛する人々に再会することができる”ということです。ここにこそ私たちの最大の喜びがあります。皆さんには、もう一度会いたい人がいるでしょうか。死がわたしたちを別つとしても、それで終わりではないのです。

 イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」(同、11章4節)