六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。(マタイによる福音書17章1節~3節)
☆主イエスの本当の姿
この聖書箇所は“山上の変貌“と呼ばれています。ここで主イエスは三人の弟子たちに御自身の本来の姿を現わされました。それは主が天国で持っておられた輝かしい栄光のお姿でした。主イエスはそのような栄光の輝きを後にして、最も貧しい姿でこの世界にお生まれになってくださったのです。
☆主イエスの使命
モーセは旧約聖書の律法を代表し、エリヤは預言者を代表しています。つまり旧約聖書全体はこのイエス・キリストを指し示すためのものであり、キリストは律法と預言の成就なのです。さらにルカによる福音書の並行箇所では 「二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた」 と記されています。主イエスの使命は徹頭徹尾、私たち人類のために十字架に向かうことだったのです。
☆天からの声
そして5節で天から次のような声が響きます。「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け。」 父なる神は人間の救いのために愛するその独り子をも惜しまずにこの世界に送り出してくださいました。そしてイエスさまを通して目に見えない神さまの愛のお姿を私達に示してくださいました。神さまの心を完全に満たす方であるキリストの言葉に新しい年も耳を傾けていきましょう。