「わたしはあなたたちの神になるために、エジプトの国からあなたたちを導き上った主である。わたしは聖なる者であるから、あなたたちも聖なる者となりなさい。」(レビ記11章45節)
カトリック教会では「聖人」とよばれる人々が定められています。私達に馴染み深い聖人はフランシスコ・ザビエル、長崎の26聖人、マザーテレサなどの人々があげられます。カトリック中央協議会では「聖人」と呼ばれる人たちを以下のように定義しています。
「聖人」とは、生存中にキリストの模範に忠実に従い、その教えを完全に実行した人たちのことであり、神と人々のために、またその信仰を守るためにその命をささげるという殉教もその証明となります。 (カトリック中央協議会ホームページより)
このような優れた人々の功績を思う時、聖なる人とは一握りの特別な人々だけに与えられる称号のように感じます。しかし聖書は、主なる神さまが聖なる方であられるので、信仰を持つひとりひとりもそれに倣い聖なる者になりなさいと勧めています。
キリスト教の教義のひとつに「聖化」(サンクティフィケーション)と呼ばれるものがあります。クリスチャンはイエス・キリストを信じたその時から、少しずつ時間をかけてイエス・キリストに似た者に変えられていく、という教えです。昨日よりも今日、今日よりも明日、ほんの少しでもキリストに向けて成長し続けていくこと、それがクリスチャンライフのプロセスであるというのです。
それは世を去って天国に行くまで続くプロセスです。私たちは誰もがこの地上では未完成のままです。誰もが完成を目指して成長中なのです。御国にたどり着く時に、ようやく私たちは完成されます。その時、イエスさまの十字架の血潮が遂に私たち完成してくださります。