2024年5月26日「七週の祭り」加山献牧師

レビ記23章15節~18節

“七週の祭り”はユダヤの人々が祝う三大祭りのうちのひとつです。この祭りの起源は古く、旧約聖書のレビ記23章にこの祝祭についての規定が定められています。“七週の祭り”は出エジプトの出来事を祝う“過越祭”から7週間を数えたその翌日の50日目に最も盛大に祝われます。その為、この祭りは新約聖書では50を意味するギリシア語“ペンテコステ”(五旬節)として言及されています。聖書に親しんでおられる方はすぐにお気付きになると思います。この祭りが祝われているまさにその日に、信じる者たちに聖霊が与えられ、教会が誕生したのです。

 

① 小麦の収穫感謝

“七週の祭り(ペンテコステ)”は神様に小麦の収穫を感謝するお祭りでした。どんな作物もスーパーで手に入る便利な時代に生かされている私たちですが、改めて、日々頂いている大地の恵みを主なる神さまに感謝することを大切にしたいと思わされます。

またイエスさまは救いを求める人々の魂を見つめられ、深い憐れみと共に「目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている」(ヨハネ福音書4章35節) と語られました。“七週の祭り”ではやがてペンテコステの日に、ペトロの説教によって多くの人々が救われることが前もって予表されていたのです。

 

② 律法授与の感謝

二番目に“七週の祭り(ペンテコステ)”はモーセを通して律法(十戒)が与えられたことを祝う祭りでした。律法(十戒)は神さまの愛のしるしであり、神と人との契約であり、絆でした。人々は律法を通して神の御心を教えられ、導かれました。

同じように、ヨハネの福音書の中でイエスさまは聖霊の働きについて次のように語られています。「しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」(ヨハネ福音書14章26節)