2024年6月30日「どんなことでも神に求めるなら、必ず答えてくださる」今村まさゑ協力牧師

今日のフィリピの信徒への手紙は(獄中からの喜びの書簡)と言われています。

フィリピは、現在のギリシャ、エーゲ海の北に位置し当時はローマ帝国の商業の中心地として栄えていた都市ですが、その中に家の教会がありました。

ある日、テモテとエパフロデトという二人の使者がローマから来て「パウロ先生からの手紙です」と手渡しました。このパウロ先生が(西暦47年~57年にかけてアジアとヨーロッパに3回、伝道旅行をし)最初に福音を伝え、教会の基礎をつくった、いわば信仰の父、命の恩人だからです。この手紙が書かれたのは62、3年の頃で、この頃からネロ皇帝は凶暴性をあらわにし、クリスチャンの前途に暗雲が広がり始めました。

そのパウロ先生が、イエス・キリストを宣べ伝えたために投獄されたということで、日夜、熱い祈りを捧げていた時でしたから、一同の喜びは大変なものだったでしょう。

「わたしは、あなたがたのことを思い起こすたびに、わたしの神に感謝し、あなたがた一同のために祈るたびに、いつも喜びをもって祈っています。それは、あなたがたが最初の日から今日まで、福音にあずかっているからです。」(1:3~5)(1:9~11)

「わたしの身に起こったことが、むしろ福音の前進に役立つようになった。」(1:12)と記されてあり、パウロの愛、祈りに、どれほどの感動を一同にあたえたことでしょう。

さて、今朝の聖句に注目いたしましょう。

4 主において 常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。とあります。

どんなに、喜べない状況にあっても、主においてとは、十字架の死を打ち破り、復活され、昨日も今日も変わりなく、永遠に生きておられる主イエス・キリストが聖霊として、わたしたちに働きかけて下さるからだと言うのです。

5 あなたがたの広い心がすべての人に知られるよう、主はすぐ近くにおられます。

6 どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。(神に委ねるのです) 何事につけ、

感謝を込めて 祈りと願いをささげ、 求めているものを神に打ち明けなさい。

7 そうすれば、あらゆる 人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。と、これは約束のことばです。

「わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。」(マタイ5:11~12)

「祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。」 (1ペテロ3:9)

様々な事情や人間関係で、悩まされることが起こりましても、神の平和を頂いてまいりましょう。皆様の上に、主の祝福を祈ります。