そこで、この青年は言った。「そういうことはみな守ってきました。まだ何か欠けているでしょうか。」 イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」 青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。(マタイ19:20~22)
ある若者がイエスさまの元にやって来ました。彼は金持ちであり、若く、ルカによる福音書の並行箇所では”議員”であったと記されています。周囲から信頼されているエリート中のエリートであり、品行方正で、真面目な若者であったのです。
彼は人が望むようなものはすべて手にしているような状況にありましたが、自分の人生には何かが足りていない、と感じていました。自分が救われている、神さまに認められている、という確信がなかったのです。
彼に対してイエスさまが言われたことは「与えること」でした。世間ではどれだけ多くのものを手にすることができるかで幸せの大きさが計られるでしょう。しかし聖書はどれだけ心を込めて与えるかが、人生の充実を決すると語るのです。 私たちにも神様に、そして隣人に与えることのできるものがきっとあるはずです。