2024年10月13日「信仰と希望とは神にかかっている」田中満矢牧師

 「あなたがたは、キリストを死者の中から復活させて栄光をお与えになった神を、キリストによって信じています。従って、あなたがたの信仰と希望とは神にかかっているのです。」(第一ペトロの手紙1:21)

人生の中で大きな行き詰まりを覚えたことがありました。毎朝送っていた教会の中高生へのデボーションメールがある日突然綴れなくなり、自分の中からメッセージが湧き上がって来なくなってしまったのを感じました。音楽を通して人に希望を届けたいと活動をしていました。それなのに、その自分自身の中に希望が無くなっていることに罪悪感を覚えました。今までやっていた働きがまったく手につかなくなり、情熱が失われ、自分には働きを成す資格がないと感じられたのです。

しかし、自分をあきらめずにいてくれた家族や仲間たちに支えられ、そして何よりも、働きによってではなく、その存在のゆえに自分を愛してくれる神さまの支えによって困難を乗り切ることができました。「愛する子よ、わたしもあなたを裁きはしない」と語ってくださった神さまはわたしのことを決してあきらめずにいてくださったのです。

「なにひとつできなかったとしても、あなたはわたしの子ではないか。がんばって自分でこしらえる信仰ではなく、わたしの信仰で歩みなさい」と祈りの中で語られました。自分の信仰は自分の力によるのではない。わたしの信仰と希望とは神さまにかかっているのだ、ということを教えらました。